2016年12月4日日曜日

マセレーション法(温浸法)の道具 〜in グラース02

「四角いガラス板の箱枠」これは、マセレーション法(温 浸法)の器具です。グラースでは一時盛んに行われていました。摘んだばかりのローズやスミレなどの繊細な花の香分をとるのに使います。

手作業で60-70°に熱したラード(主に豚 脂)の層を板に塗り、ラードの上に花を並べます。ひと晩ほど置いて、香りの成分が脂に吸着したら花を新しいものに変え、それを何度も繰り返します。

箱枠は何層にも重ねておきます。香りの移った脂にエタノールを混ぜ香りを移しエタノールを蒸発させてから精油を抽出します。現在では、手間やコストがかかるなどの理由で一般的ではないものの、ローズなどの繊細で微妙な香分を純粋にとるには最良とも言われています。




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