2016年12月19日月曜日

エクトラクトという抽出法は竜涎香、ムスク、バニラの抽出に使われました 〜in グラース04

エクストラクトと呼ばれる、アルコールでエキスを溶かしだす抽出法です。

例えば、アンバーグリス(竜涎香)、シベットムスクまたはバニラに適用されました。1~6ヶ月間攪拌しながら抽出されました。

2016年12月12日月曜日

王侯貴族の愛した香料入れ 〜in グラース03

主に王侯貴族や寺院などで使用されたポマンダー、香炉、香水練香入れの数々。



宝石として身につけたものも多く、銀細工がたいへん美しいものもありました。



香料熱の高かった時代、貴族や上流階級の人々は、好きな香りをお抱えの調合師に特別に調合、調香させていました。


マリーアントワネットはバラとスミレの香りが好きだったそうです



2016年12月4日日曜日

マセレーション法(温浸法)の道具 〜in グラース02

「四角いガラス板の箱枠」これは、マセレーション法(温 浸法)の器具です。グラースでは一時盛んに行われていました。摘んだばかりのローズやスミレなどの繊細な花の香分をとるのに使います。

手作業で60-70°に熱したラード(主に豚 脂)の層を板に塗り、ラードの上に花を並べます。ひと晩ほど置いて、香りの成分が脂に吸着したら花を新しいものに変え、それを何度も繰り返します。

箱枠は何層にも重ねておきます。香りの移った脂にエタノールを混ぜ香りを移しエタノールを蒸発させてから精油を抽出します。現在では、手間やコストがかかるなどの理由で一般的ではないものの、ローズなどの繊細で微妙な香分を純粋にとるには最良とも言われています。